5歳の我が子をホームに置き去りに!

幼児期の子育ては、初めてのことばかりで失敗も絶えませんよね。
母親業をスタートさせてわずか5年だった頃、少し子育てにも慣れ気持ち的にも楽になってきたように感じていました。
そんな時に陥りやすい失敗談です。
5歳の誕生日を迎え、お祝いをかねて初めてテーマパークへ家族全員で出かけることになりました。
普段は地方に住んでいるため電車などの交通機関を利用することも少なく、親である我々も不慣れで少し緊張していました。
どの電車に乗ったらよいのか、時間は間に合っているのかなど、子供のことだけでなくあらゆる情報にアンテナを張っていなければ迷ってしまう状態で、そんな時に犯した大失敗です。

テーマーパークへ向かう途中、乗り換えをするため発車ぎりぎりのタイミングで電車に乗り込みました。
やっと間に合ったとほっとした瞬間、5歳の我が子がいないことに気が付きました。
その瞬間、頭の中は真っ白になり目の前がグルグルと回り出し始め、めまいが襲ってきたのを今でも覚えています。
不慣れな場所でわずか5歳の我が子を駅のホームに置き去りにしてしまった恐怖と罪悪感は言葉で表現できないものです。
一人で事故にあっていないか、事件などに遭遇していないかなど、不安な気持ちは膨らむばかりでした。

そんな憔悴しきった私に周囲の乗客も気が付き、どうしたのかと聞いてくださいました。
状況を話すとすぐに車掌さんを探してくれて、私の代わりに事の経緯を説明してくれました。
こうした周囲の手助けもあり、何とか正気を取り戻すことができた私は次の駅で下車し、子供を置き去りにしてしまった駅へと慌てて引き返しました。
その間も手の震えは止まらず、今にも涙があふれそうでこらえるのが必死でした。
主人もその時不安な気持ちを抱えていましたが、私のパニック状態が異常であったため冷静を装ってくれていたようでした。

失敗から得られた教訓とは

子供を置き去りにした駅がだんだん近づいてくると、そこに駅員さんと子供が立っているのが小さく見えました。
ハッとして目を凝らしてみると、5歳の我が子の姿がそこに見えました。
その時の安堵の気持ちは今でも忘れられません。
心の底から良かったと思う気持ちが込み上げ、我慢していた涙が自然とこぼれ落ちました。
駅に到着し子供のそばに駆け寄ると、子供は何事もなかったかのような表情で私を見つめていましたが、無事な我が子を見ていると自分の犯した失敗がどれだけ大変なものだったかを思い知ったのでした。
この失敗談は、乗客の親切と駅員が子供を迅速に保護してくれていたことにより、昔の思い出話で終わることができましたが、もし異なる結果になっていたらと思うとぞっとします。
得た教訓と言えば、不慣れな場所でも冷静になり、子供の手を離さないことですね。